ブックタイトル下関市安岡沖洋上風力発電プロジェクト 冬季調査結果報告書

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概要

下関市安岡沖洋上風力発電プロジェクトのホームページです。環境影響調査の経過報告をご紹介いたします。

7.4.動物(陸上に生息する動物)7.4.1.鳥類(1) 調査方法定点調査は、調査定点に留まり、出現した鳥類を記録する方法である。調査範囲内に3地点の調査定点を設定し、出現した鳥類を記録した。また、レーダー探査による調査を併せて実施した。ラインセンサスは、予め設定した調査測線を2km/h程度の緩速度で歩行しながら、測線周辺で出現した鳥類を記録する方法である。調査範囲内に2測線の調査測線を設定し、測線周辺で出現した鳥類を記録した。船舶トランセクトは、予め設定した調査測線を船舶で移動しながら、測線周辺で出現した鳥類を記録する方法である。調査範囲内に9測線の調査測線を設定し、測線周辺で出現した鳥類を記録した。また、任意観察として、定点調査及びラインセンサスの調査時間外で確認された鳥類について記録した。春の渡り・繁殖期調査は、定点調査5回、ラインセンサス5回、船舶トランセクト2回、レーダー探査1回実施した。定点調査船舶トランセクト表 7.4.1 鳥類調査重要種一覧(越冬期~春渡・繁殖期)分類渡り重要種選定基準越冬期春の渡り・繁殖期No.目名科名種名区分保護法保存法環境省RL山口県RDB12月2月4/9~124/21~234/30~5/25/12~146/16~191カモ目カモ科カワアイサ冬鳥準絶滅危惧●●2ミズナギドリ目ミズナギドリ科オオミズナギドリ留鳥準絶滅危惧●3カツオドリ目ウ科ヒメウ冬鳥絶滅危惧IB類準絶滅危惧●●●●4ペリカン目サギ科クロサギ留鳥準絶滅危惧●●●●●●●5アマツバメ目アマツバメ科アマツバメ夏鳥準絶滅危惧●6チドリ目チドリ科シロチドリ留鳥絶滅危惧II類絶滅危惧Ⅱ類●●●●●●●7シギ科ホウロクシギ旅鳥絶滅危惧II類絶滅危惧Ⅱ類●8ハマシギ旅鳥準絶滅危惧●●●●●9カモメ科ウミネコ留鳥準絶滅危惧●●●●●●10コアジサシ夏鳥絶滅危惧II類絶滅危惧Ⅱ類●●●11ウミスズメ科カンムリウミスズメ留鳥国天絶滅危惧II類絶滅危惧IA類●●12タカ目ミサゴ科ミサゴ留鳥準絶滅危惧準絶滅危惧●●●●●●●13タカ科ハチクマ夏鳥準絶滅危惧準絶滅危惧●14ハイタカ留鳥準絶滅危惧準絶滅危惧●●●15オオタカ留鳥国内希少準絶滅危惧絶滅危惧Ⅱ類●●16サシバ夏鳥絶滅危惧II類絶滅危惧Ⅱ類●●●17ノスリ留鳥準絶滅危惧●●●●18フクロウ目フクロウ科フクロウ留鳥準絶滅危惧●19ハヤブサ目ハヤブサ科チョウゲンボウ留鳥準絶滅危惧●20ハヤブサ留鳥国内希少絶滅危惧II類絶滅危惧Ⅱ類●●●●●●●21スズメ目サンショウクイ科サンショウクイ夏鳥絶滅危惧II類準絶滅危惧●22ヒバリ科ヒバリ留鳥準絶滅危惧●●●●●23ムシクイ科センダイムシクイ夏鳥準絶滅危惧●24ヨシキリ科オオヨシキリ夏鳥準絶滅危惧●●25ヒタキ科クロツグミ夏鳥準絶滅危惧●26オオルリ夏鳥準絶滅危惧●●10目18科26種1種2種13種25種9種11種12種12種16種9種11種(2) 調査結果概要(春の渡り・繁殖期)春の渡り・繁殖期(4月から6月)の現地調査の結果、16目38科87種の鳥類が確認され、12月からの確認種数は合計17目39科97種となった。ラインセンサスオオミズナギドリコアジサシホウロクシギ春の渡り・繁殖期の調査では、当該調査時期を反映し、チドリ目のシギ科、チドリ科等に代表される旅鳥の種数が増加し、渡り途中と考えられるサシバやハチクマ等の猛禽類も確認された他、夏鳥としてツバメ、オオヨシキリ、サンショウクイ、センダイムシクイ等が確認された。定点調査(レーダー探査)冬鳥は、カモ類、アビ類、カモメ類といった水鳥の他、ツグミ、シロハラ、ジョウビタキ等が確認されているが、徐々に種数は減少し、5月調査時はカモメ及びセグロカモメ、6月調査時はセグロカモメ及びオオセグロカモメの2種のみであった。また、調査対象範囲には樹林の他、民家や市街地も含まれるため、越冬期調査時と同様にヒヨドリ、シジュウカラ、メジロ等の樹林性の種やスズメ、ハシブトガラス、ムクドリ、ドバトといった人里周辺で見られる種も確認された。重要種は、春の渡り・繁殖期では24種が確認され、12月からの合計では26種となった。なお、今回実施したレーダー探査は現在データ解析中であるが、ヒヨドリの渡りを捉えるなどレーダー探査の有効性が示唆された。7.4.2.陸上哺乳類(コウモリ)(1) 調査方法調査方法は各定点において直接鳴き声を確認する方法、バットディテクターによる調査とした。陸上哺乳類(コウモリ類)は、海岸線において3地点、海上1地点において夜間(日没後3時間程度)とした。春季調査は、4月30日~5月2日に行った。(2) 調査結果概要(春季調査)調査の結果、陸上定点では全ての地点でアブラコウモリが確認され、海上定点においてはオヒキコウモリの鳴声が1回確認された。時期冬季春季定点調査陸上海上日時福江村﨑安岡地区ノ鼻海岸St.102月5日○×××2月6日××××2月9日××××4月30日□□□○5月1日□□□×5月2日□□□×○:オヒキコウモリ□:アブラコウモリ海上定点調査概-7